縮毛矯正のリタッチとは?毎回毛先までかけない理由

井上晃輔

縮毛矯正、毎回毛先までかけていませんか?

実はこれ、必ずしもそうとは限りません。すでに矯正がかかった毛先(既矯正部)はストレート状態が続いていることが多いので、根元に新しく伸びてきたくせ毛部分(新生部)だけに施術する「リタッチ」で十分なケースがけっこうあります。

ただし、過去の施術履歴やダメージの状態によっては、施術内容は変化していきますので、担当美容師さんにまずは履歴を一緒に確認するところから始め相談してみましょう。

この記事を読むことで

・リタッチ(根元だけの縮毛矯正)と全体施術の違い
・毎回毛先までかけない方がいいとされる理由
・リタッチが向いている人・注意が必要な人の見分け方
・ 美容室で伝えるべき履歴確認のポイント

がわかるかと思います。同じような悩みを持つ方はぜひ最後までご覧くださいませ。

ではいきます!

リタッチは「根元だけ」を整える施術

「縮毛矯正って、毎回毛先までかけ直すものだと思ってました」

とたまにカウンセリングで聞きます。でも結論から言うと、一度きちんと縮毛矯正がかかった毛先は、基本的にはそのままストレート状態が続きます。髪が伸びない限り、くせが戻ってくることはないんですよね。

なので、次に気になってくるのは「新しく伸びてきた根元」の部分。

ここにだけくせが出ている状態なので、根元(新生部)だけに薬剤を入れて整える「リタッチ」という考え方が出てきます。毎回毛先まで同じように施術すると、すでにストレートになっている部分に必要のない負担をかけてしまうことになるんです。

ただ、これは「毛先には絶対に薬剤を入れない」という意味ではありません。過去の施術履歴やダメージの状態によっては、毛先側にも軽く手を入れたほうがいいケースもあります。このあたりは、髪の状態を見ながら判断していく部分です。

ケースバイケースっすね。

リタッチって、そもそもどういう仕組み?

縮毛矯正は、薬剤とアイロンの熱で髪の内部構造を組み替えて、くせを伸ばした状態を定着させる施術です。一度この処理をした部分は、基本的には効果が持続します。

一方で髪は毎月1cmくらい伸びていくので、時間が経つほど根元にはくせのある新生部が増えていきます。ここが「うねって見える」「トップだけ膨らむ」といった悩みの正体になっていることが多いんです。

つまりリタッチとは、

  • 根元(新生部):くせが出ている状態なので、薬剤でしっかり伸ばす
  • 毛先(既矯正部):すでにストレート状態が続いているので、基本的には再処理を必要としない

という形で、髪の状態が違う部分を分けて考える施術のことを指します。境目をきれいにぼかしながら塗り分けることで、根元と毛先で質感差が出にくいように整えていきます。

履歴・髪質別の違い(新生部と既矯正部の見え方)

とはいえ、既矯正部の状態は人によってかなり差があります。なので確認したいのがこれまでの施術履歴です。

  • 縮毛矯正のみを重ねている方:比較的、新生部と既矯正部の差がシンプルに出やすい
  • ブリーチ・ハイライト・カラーの履歴がある方:毛先側の髪の強度が下がっていることがあり、リタッチでも慎重な薬剤選定が必要になる
  • デジタルパーマや酸熱トリートメント、髪質改善の履歴がある方:薬剤同士の相性を見ながら判断する必要がある
  • 自宅で日常的にアイロンを使っている方:熱によるダメージが毛先に蓄積していることがある

いずれにしても「縮毛矯正=毎回同じ強さでかけるもの」ではなく、髪の履歴に応じて塗り分けや薬剤の強さを変えていく、というのが基本的な考え方になります。

向いている人・注意が必要な人

リタッチが向いているのは、根元のくせだけが気になるという方ですね。

(あ、基本的に縮毛矯正履歴がない方は、全体をかけます。)

逆に、ブリーチや高熱スタイリングを繰り返していて毛先の強度が著しく落ちている方、あるいは一度の施術で全体を完全に均一なストレート感にしたいという方は、リタッチだけでは対応が難しく、慎重な判断が必要になります。

見送る、あるいは施術範囲を調整する可能性があるのは、次のようなケースです。

  • 毛先が乾いた状態でもチリつきやすい、切れやすい
  • 髪の毛を濡らすとテロテロするくらいダメージしている
  • 複数の施術(ブリーチ+縮毛矯正+ホームカラーなど)が重なっている

こうした場合は、無理にリタッチを進めるのではなく、毛先はトリートメントで質感を整えるだけにとどめる、といった代替案もあわせてご提案します。

失敗例と回避策

リタッチまわりでよく聞く「こんなはずじゃなかった」の多くは、履歴の確認不足から起きているんじゃないかなと思います。

  • 毛先まで含めて毎回同じ強さで施術してしまい、既矯正部が過重処理になってチリつきやゴワつきが出る
  • 他店での施術履歴を把握しきれずに、想定と違う薬剤反応が出てしまう
  • 根元と毛先の境目の塗り分けが粗く、質感の段差が目立ってしまう

とかですかね?

回避策はシンプルで、「前回いつ・どこで・どんな施術をしたか」をできるだけ具体的に共有すること。
これだけで、必要な範囲だけを見極めた施術がしやすくなります。

こっちの目利きもあるんですけどね。

カウンセリングで伝えたほうがいいこと

カウンセリングの際は、次のような情報を教えていただけると、こちらとしても精度の高い提案がしやすくなります。

  • くせが気になる部位(根元だけか、毛先まで含めてか)
  • 直近2〜3年の縮毛矯正の施術時期と範囲
  • ブリーチ・カラー・パーマ、ホームカラーなど他の施術履歴
  • 毛先の状態(乾燥・チリつき・切れ毛の有無)
  • ヘアアイロンの温度、頻度

美容師側は、これらの情報と実際に髪を触った状態(弾力・強度・くせの強さ)を合わせて、根元だけのリタッチで対応できるか、毛先側にも部分的な処理が必要かを判断していきます。

履歴確認チェックリスト

施術前に、次の項目をチェックしてみてくださーい。

  • 過去2〜3年の縮毛矯正の履歴と施術範囲(全体/根元のみ など)
  • ブリーチ・ハイライト・暗染めの履歴
  • ホームカラー(市販カラー剤)の履歴
  • デジタルパーマ・酸熱トリートメント・髪質改善の履歴
  • 毎日のアイロン使用温度・頻度
  • 切れ毛・チリつきの有無、濡れたときの毛先の弾力

リスクと代替案の比較表

想定されるリスク代替案
既矯正部への重ねがけによる過重処理(チリつき・切れ毛)新生部のみへの薬剤塗布、弱めの薬剤選定
毛先の乾燥・ゴワつきの悪化トリートメントでの質感調整にとどめる、施術を見送る
履歴不明のまま一律に施術してしまう事前カウンセリングでの履歴確認、必要に応じたテスト施術
一度で完全に均一なストレート感を求めてしまう数回に分けた計画的な施術提案

自宅でできること・避けたいこと

できること

  • 毛先を中心に、洗い流さないトリートメントで質感をケアする
  • スタイリング時のアイロン・コテは低〜中温を意識する
  • ブラッシングやタオルドライを優しく行い、摩擦によるダメージを減らす

避けたいこと

  • 自己判断での市販縮毛矯正剤の重ねがけ
  • 高温アイロンを毛先の同じ場所に何度も当てること
  • 履歴が曖昧なまま、複数のサロンで並行して施術を受けること

FAQ(7問)

Q1. 縮毛矯正のリタッチとは何ですか?

 A. 新しく伸びてきた根元(新生部)にだけ縮毛矯正をかけ直す施術のことです。すでに矯正がかかっている毛先(既矯正部)は基本的にそのままの状態を活かします。

Q2. 毛先まで縮毛矯正をかけなくても本当に大丈夫なんですか? 

A. 毛先の状態が良好であれば、根元だけの施術で十分なケースは多いです。ただし過去の施術履歴やダメージの度合いによっては、毛先側にも軽い処理が必要になる場合があります。

Q3. リタッチはどのくらいの頻度で通えばいいですか? 

A. 新生部の伸び方やくせの強さによって個人差があります。目安を含めて、根元の状態を見ながら美容師と相談していただくのがおすすめです。

Q4. 過去に他店で縮毛矯正をしています。リタッチできますか? 

A. 施術の時期や範囲、使用薬剤の種類によって髪の状態は一人ひとり異なります。分かる範囲で履歴を教えていただけると、より安全な判断がしやすくなります。

Q5. リタッチと全体矯正、どちらを選べばいいか分かりません 

A. 根元だけが気になる方はリタッチ、毛先まで質感やくせが気になる方は全体的な施術が向いている場合があります。実際の髪の状態を見ながらご提案します。

Q6. 毛先だけツヤがなくなってきた気がします。リタッチで解決しますか?

 A. ツヤ不足は薬剤による処理よりも、乾燥やダメージが原因のことが多いです。リタッチとあわせてトリートメントでのケアをご提案する場合もあります。

Q7. ブリーチをしていますが、リタッチはできますか? 

A. 履歴や髪の強度によって判断が変わります。ブリーチ回数や時期を確認したうえで、施術できる範囲かどうかを見極めていきます。

こちらの記事もご覧ください

  1. 縮毛矯正のお客様実例(くせ強め50代)
  2. 縮毛矯正の軟化、還元の違い
  3. 縮毛矯正をかけた後の過ごし方

まとめ

『そろそろ根元が気になってきたけど、また毛先までかけるべきか迷っている』という方も、無理に全体施術をおすすめすることはありませんので、まずは髪の状態を見せてください。

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井上 晃輔
AFLOAT D'L 表参道の井上晃輔です。 仕事や家事で忙しくても、いつもきれいでいたい大人女性のために、毎朝さっと決まって扱いやすさが続くショート・ボブ・ミディアムレイヤーをご提案しています。クセ・広がり・ボリューム・白髪などのお悩みには、「地毛みたいに自然」と言っていただくことの多い縮毛矯正で、無理なくまとまる髪へ。 カウンセリングでは、普段の生活リズムやスタイリングに使える時間、好きな雰囲気を丁寧にお伺いし、一人ひとりに合ったスタイルとお手入れ方法を一緒に考えます。 「今の髪をどうしたらいいか分からない…」という方も大歓迎です。まずはカウンセリングだけでも、お気軽にご相談ください。
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