毛髪の発生と周期と髪の構造について

ヘアケア ヘアダメージ

こんにちは!

こんにちは!表参道で美容師をしています、井上晃輔です。(http://www.threads.net/@kousuke.i_52 )

縮毛矯正やくせ毛でお悩みの方や30〜50代の大人女性のお客様を多く担当しています。

大人っぽいスタイルにしたい方や、髪質にお悩みのある方はお気軽にご相談ください。

今回は、髪の構造について解説していきます。

髪の毛の一生って知っていますか?髪の毛は大体月にどのくらい伸びるか知っていますか?

このサイトのテーマでもある、美髪。

艶があり健康的な髪になるために、まずは毛髪の仕組みを理解することから始めてみましょう!

毛髪は、どうやって成長し、どれぐらいの寿命なのか。そして、どのような役割と特徴を持つ成分で形成されているのか…。

毛髪への理解を深めることで、適切なケアもわかってくるかもしれないですね。今回はぜひ知っておきたい毛髪の基本構造について解説します。

髪の毛の成長メカニズム

まず、髪の毛が生えてくる部分の説明からします。

髪の毛は毛根部の下の方にある毛球から生えてきます。丸っこい部分です。(画像はルベルさんから拝借しました。)

この毛球は、毛乳頭を包み込むような形になっていて、この毛乳頭がその下の毛細血管から栄養(毛髪の原料になるアミノ酸やビタミン、ミネラルなど)を受け取ります。そして毛乳頭は受け取った栄養を毛球内の毛母細胞に渡します。栄養を受け取った毛母細胞は、細胞分裂を繰り返して、髪の毛へと変化(角化)していきます。

髪の赤ちゃん 毛母細胞

毛乳頭から栄養を受け取った毛母細胞は、細胞分裂を繰り返し、髪を形づくるキューティクル、コルテックス、メデュラのいずれかになる。

色素の親玉 メラノサイト

メラノサイトは、色素細胞と言われるもので、毛髪の色を決定するメラニン色素を作りコルテックスになる毛母細胞にメラニン色素を渡します

ヘアサイクル(毛周期)

毛周期とは、1本の髪が生まれてから抜け落ちるまでの周期をいい、男性の場合3〜5年、女性の場合4〜6年です。

毛周期は、毛髪が成長する「成長期」

成長が終わり毛球が縮小し毛乳頭の活動が停止する「退化期」

毛球部が押し上げられ、毛髪が頭皮にとどまっているだけの「休止期」

毛乳頭が活動を始め新しい毛髪の成長が開始し古い毛髪が抜け落ちる「発生期」の4つのサイクルに分けられます。

・日本人の毛髪本数は平均10万本

・1日やく50〜100本ほど自然脱毛している

・毛髪の成長速度は、1ヶ月に1cm(伸びるのが早い人は1.5cmくらい)

・1本の髪の寿命は男性で3〜5年、女性で4〜6年

髪の毛の自然な艶はどうして生まれるのか?

こうすけさん

最近髪の毛で悩んでいることはありますか?😁

お客様

指通りが悪くて、自然な艶が欲しいです🥺

こうすけさん

ちょっと髪を見ますね😳

お客様

キューティクルが傷んでいるのでしょうか?🥲

お客様

あれ?そもそも髪のツヤや指通りはキューティクルが作るものなのかなぁ。。?

こんな時の知っておきたい知識はこちら

Point1 毛髪の基本構造

Point2 キューティクル領域の詳細

Point3 コルテックス領域の詳細

毛髪の基本構造

毛髪は、キューティクルとコルテックスとメデュラの3層構造からできています。

よく例えられるのはお寿司の海苔巻き。

海苔がキューティクルで、ご飯がコルテックス、そして具材がメデュラ。

・キューティクル(毛表皮/無色透明なうろこ状で1枚で毛髪の外周の1/2~1/3を包み、たけのこの皮や瓦屋根のように重なっている。

・コルテックス(毛皮質)/葉巻状の形をしていて縦方向ににつながり、比較的規則正しく並んでいる。

・メデュラ(毛髄質)/基本的には毛髪の中心部にあるが、細い毛にはなく、普通毛でも途中で切れている場合がある。

・髪を守る蓋のような役割 キューティクル領域

キューティクル領域は、キューティクルと、キューティクル同士を接着するCMC(細胞膜複合体)からなる。キューティクル領域だけで毛髪全体の10~15%を占め、毛髪のツヤや手触り、硬さを決まります。また、ブラッシングなどの物理的刺激、水や薬剤などの化学的刺激から毛髪内部を守る役割があります。

・髪の大部分を占めるコルテックス領域

コルテックス領域は、コルテックスと、コルテックス同士をヨコ方向で接着させるCMCから出来ています。コルテックス領域で毛髪全体の85〜90%を占め、水分を保持し、毛髪の強度やコシ、髪色(コルテックス内にあるメラニン色素による)、透明感や動きのあるツヤ感を決定する。

〈コルテックス〉

コルテックスは、髪色を決定するメラニン色素と、毛髪内の水分を一定に保つNMF(天然保湿因子)を保持。

〈CMC〉

CMCは、コルテックス間・キューテイクル間に存在し、コルテックス同士を接着する働きを持つ。また、水や薬剤の通り道になっている。

髪の中身をくっつける役割があるから、ダメージとかで無くなったりすると

枝毛とかになったりするんだよね。

キューティクルが整い、毛髪内の構造がしっかりと詰まっていることで自然なツヤが生み出されている!

キューティクル領域の詳細

キューティクルは、外側から

①エピキューティクル

②A-層

③エキソキューティクル

④エンドキューテイクル

⑤innner-層

の5層からできているわけで、さらに

キューティクルとキューティクルの間にあるCMCは、外側から

⑥lower-β層

⑦δ層

⑧oupper-β層の3層。なんていったりする。

美容師じゃない一般読者からしたらめちゃくちゃ難しくね?

とりあえず瓦みたいにいっぱい重なっているってこと。それが髪を守ってくれてます。

大事にしましょう、キューティクル。

コルテックス領域の詳細

コルテックスは、数個から数十個のマクロフィブリルが集まってできている。マクロフィブリルの間には、親水性の高い非ケラチンタンパク質があり、メラニン色素やNMF(天然保湿因子)が含まれている。

マクロフィブリルは、さらに数個から数十個のミクロフィブリルとマトリックスでできており、ミクロフイブリルは8本のプロトフィブリルの集合体。プロトフィブリルは、4本のフィブリルが集まってできている。つまりマクロフィブリルは、マトリックスとフィブリルでできている。