「最近、髪が扱いにくくなった」
「髪がまとまらず広がりやすい」「うねりがひどくなった」など、加齢による髪の悩みを感じている方も多いのではないでしょうか?
年齢を重ねると髪質に変化が生じるのは自然なことですが、原因を知り、適切な対策を取ることで悩みを軽減することができますよ。
今回は、年齢による髪質の変化の原因を詳しく解説し、対策方法についてもお伝えします。
年齢による髪質の変化で起こる現象
加齢により髪質に現れる主な変化には以下のようなものがあります:
- うねりが強くなる
毛髪の形状が変化し、ストレートだった髪にもくせが出やすくなる。 - 髪が広がりやすくなる
髪の水分バランスが乱れることで、まとまりにくくなる。 - 髪がパサつきやすくなる
髪の保湿力が低下し、艶を失いやすくなる。
これらの変化には、具体的な原因が隠されています。
髪質変化の原因とは?
年齢を重ねると、髪質が変わる主な原因は複数あります。それぞれが複雑に絡み合い、髪のうねりや広がりを引き起こしています。
1. 頭皮のたるみと毛穴の変形
年齢を重ねると、顔と同じように頭皮にもたるみが現れます。
頭皮がたるむと毛穴の形が変形し、楕円形や歪んだ形になることがあります。この変形した毛穴から生えてくる髪は、直毛ではなく、くせ毛になりやすくなるってわけ。
ポイント:
- 毛穴が歪むことで、髪が不均一な方向に生える
- 髪の根元が曲がり、結果的に全体の髪がうねるように見える
2. 髪内部の構造変化
髪の内部には「コルテックス」という層があり、髪の形状や強度を決める役割を果たしています。このコルテックスが均一に分布していれば、髪はまっすぐになりますが、加齢により不均一な状態になることがあります。
また、髪の内部には水分と油分が適切に分布していることが理想的ですが、加齢による代謝低下や外部ダメージの蓄積により、このバランスが崩れることも原因の一つです。
ポイント:
- コルテックスの偏りが強い髪ほどくせ毛が強くなる
- 内部の乾燥が髪の柔軟性を失わせ、うねりやすくなる
3. 水分バランスの乱れ
年齢とともに頭皮の皮脂分泌量が低下し、髪の保湿力が弱まります。これにより髪の水分量が不安定になり、髪がパサつきやすくなるだけでなく、広がりやすくなることもあります。
さらに、髪内部の水分量が一定でないと、湿度の高い環境では髪が水分を吸収して膨張し、低い環境では逆に収縮するため、広がりやすくなります。
ポイント:
- 髪の乾燥が進むと静電気も発生しやすくなり、髪が絡みやすくなる
- 季節や環境の影響を受けやすくなり、まとまりにくさが増す
4. ホルモンバランスの変化
加齢に伴い、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が減少します。このホルモンは髪の成長や保湿力をサポートする役割がありますが、その減少により髪が弱くなったり、ツヤを失ったりすることがあります。
また、エストロゲンの減少は頭皮の血行にも影響を与え、毛根に十分な栄養が届かなくなることが、髪質の変化を加速させます。
ポイント:
- ホルモンバランスの変化は更年期を迎える女性に特に顕著
- 髪のボリュームダウンやコシのなさにもつながる
5. ダメージによるよれ、うねり
先ほどの水分バランスの乱れとつながる部分もあるのですが、
ダメージ→水分バランスの乱れになります。
ヘアアイロンやドライヤーの熱、ヘアカラー、そして特にブリーチ剤の使用は、髪のダメージを引き起こしやすい要因です。
ブリーチ剤は髪の内部まで影響を与えるため、キューティクルが剥がれやすくなり、髪が乾燥してうねりが強調されることがあります。
特に最近は、白髪ぼかしのハイライトなんかも流行ってますよね。
白髪(エイジング毛)は元々弱った状態で生えてきます。体力が少ないってわけ。そこにブリーチなんかしたらそりゃ傷んでうねって髪の毛は、まとまらなくなります。
白髪をぼかすためにハイライトをしようと考えている人は一度考え直しても良いかも。
デザインとして入れるならまあ良いかもですが、白髪をぼかすために入れたら長期的に見たら確実に扱いにくくなります。
ポイント
- ヘアアイロンやドライヤーの熱によるダメージ。
- カラーリングや特にブリーチ剤の使用が髪内部を傷つけ、乾燥とうねりを引き起こす。
- キューティクルの剥がれや内部構造の乱れが原因。
対策
- 温度管理を徹底する
- 細い髪は140℃前後、太く硬い髪は180℃前後を目安にアイロンやドライヤーの温度を設定。
- 適切な水分管理
- 濡れた髪や乾燥しすぎた髪にアイロンを使用しない。
- タオルドライ後にしっかりと髪を乾かしてからスタイリング。
- ブリーチ後の集中ケア
- ブリーチ後は専用トリートメントを使い、内部補修と保湿を徹底する。
- 熱保護剤を使用する
- アイロンやドライヤーの前にトリートメント剤を使い、熱ダメージを軽減。
- 負担を抑えた施術を選ぶ
- ブリーチを使う際は、髪に優しい処理剤やトリートメントを併用する。
髪質変化への対策方法
1. 適切なヘアケア製品を使用する
髪の保湿と補修に特化したシャンプーやトリートメントを選びましょう。特にアミノ酸系のシャンプーや、ダメージ補修効果の高いトリートメントがオススメ。
一応おすすめのアイテムを貼っておきます。
2. 頭皮マッサージを取り入れる
血行を良くすることで毛根に栄養が届きやすくなり、健康な髪が育ちやすくなります。お風呂でのマッサージはリラックス効果も得られるため一石二鳥です。
血行不良についてはこちらもご覧ください。
3. 生活習慣を整える
髪質改善には内側からのケアも大切です。バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動を心がけましょう。特に、タンパク質やビタミン、亜鉛を意識的に摂取することで髪の健康をサポートできます。
食事、睡眠、運動。
これが自分自身も人生も変えます。
でも、昨日意識して今日変わるって話でもないので悪しからず。気長に根気よく頑張りましょう。継続の仕方や習慣化のテクニックとかも需要があれば書きますね。
っていう僕も睡眠に関しては質と時間は良くないので課題ではあります…。
読者の疑問にお答え!Q&Aコーナー
Q1. 髪の乾燥が気になるけど、どのトリートメントを使えばいいですか?
A. 補修系の成分が入ったトリートメントがおすすめです。さらに、トリートメントにホホバオイルを混ぜて使うのも◎。おすすめアイテムはこれ。こちらの記事でホホバオイルについてまとめてます。
Q2. お手入れの時間がないとき、時短でできるケア方法はありますか?
A. 寝る前にナイトクリームとしてバームをつけてあげるのはおすすめ。寝ている間の髪の乾燥を防ぎ、翌朝もしっとり感をキープできますよ。
Q3. ストレートアイロンで毎日髪を伸ばすのはダメージになりますか?
A. 適切な温度(140~160度)を守り、事前に熱ケアにできる製品を使えばダメージを最小限に抑えられます。ただし、毎日使用する場合は低温の設定がおすすめですね。
Q4. ホルモンバランスが原因で髪が細くなっている気がします。どうすればいいですか?
A. ストレスを軽減することが大切です。ヨガや瞑想、ストレッチ、好きな趣味を取り入れることでホルモンバランスを整え、髪にも良い影響を与えるはず。
まとめ
年齢による髪質の変化は避けられないものですが、日々のケアや生活習慣の工夫で、髪の状態を改善することが可能です。
「最近髪がまとまらない」と感じたら、ぜひ今回ご紹介した原因や対策を取り入れてみてください。小さな習慣の積み重ねが、美しく扱いやすい髪を育む鍵となります。