こんにちは!表参道で美容師をしています、井上晃輔です。(http://www.threads.net/@kousuke.i_52 )
縮毛矯正やくせ毛でお悩みの方や30〜50代の大人女性のお客様を多く担当しています。
大人っぽいスタイルにしたい方や、髪質にお悩みのある方はお気軽にご相談ください。
髪を美しくカールさせるために欠かせないアイロンですが、頻繁に使用すると髪にダメージを与えることはもうわかりますよね。
この記事では、ダメージを最小限に抑えながら美しいカールを作るためのテクニックを紹介します。
カールアイロンの基礎知識
温度設定の重要性
適切な温度設定は髪を綺麗にを保つために非常に重要なポイントです。
温度設定できないやつは捨てるか、メルカリに出してください。笑
高すぎる温度は髪を焦がしてしまい、低すぎるとスタイリングに時間がかかります。髪の太さや質に応じた温度を設定しましょう。
ってことで温度のガイドラインをまとめまーす。
- 細い髪:120~140℃がおすすめです。細い髪は熱に敏感なので、低めの温度で十分カールが作れます。
- 普通の髪:140~150℃が最適です。普通の太さの髪には中温でしっかりとカールがかかります。
- 太い髪:150~160℃が適しています。太い髪には高温が必要ですが、長時間の使用は避けましょう。
人間の毛髪のタンパク質ってのは、濡れてる時は60℃ぐらい、普通に乾いた状態の時で130℃ぐらいから熱変性して、いわゆる【ヤケド】状態をなりヘアダメージしてしまいます。
なのでなるべく高温は避けたいですね。
高品質なカールアイロンを選ぶポイント
カールアイロンの素材にも注意が必要です。以下の特徴を持つアイロンを選ぶと安心でしょう。
プレートの質
熱の伝え方や摩擦に関わる部分。髪に優しくダメージを最小限に抑えられるものかつ滑りが良く使いやすいものが望ましいですね。
テフロン
テフロンは摩擦が少なく、髪への負担を軽減しながらヘアセットが可能です。また、温まりが速いので忙しい朝にも便利。リーズナブルな商品が多いため、初めてのアイロンや予算に制約のある方に適しています。
セラミック
セラミックプレートは温まりやすく冷めにくい性質がありますが、摩擦が多く髪を傷めやすいデメリットも。コストパフォーマンスが良く、人気が高まっていますが、使用時には注意が必要です。
チタン
チタンは耐久性が高く、髪へのダメージが少ないのが特徴です。スムーズに温まり、忙しい朝のヘアセットにも最適。高価な商品が多いですが、長く使えるため投資する価値があります。
アルミニウム
アルミニウムは軽量で、携帯用アイロンに多く使用されます。熱伝導性に優れ、価格も手頃なので、旅行用や予備のアイロンとしておすすめです。
素材別の摩擦係数
評価項目 | チタン | テフロン | セラミック | アルミニウム |
---|---|---|---|---|
メリット | 耐久性に優れる 髪を痛めにくい プレートが温まりやすい | 髪を最も痛めにくい | プレートが温まりやすい 耐久性にも優れている 安い | 軽い 安い |
デメリット | 高額 重い | 耐久性が低い | 摩擦が多い | 摩擦が多い |
摩擦係数 | 0.59 | 0.05 ~ 0.32 | 0.2 ~ 0.5 | 0.82 |
摩擦係数引用元:摩擦力と摩擦係数
デジタル温度調整機能
温度を正確に設定できるので便利です。適切な温度を維持することで、髪のダメージを減らします。これはめちゃ大切。
おすすめカールアイロン
ここでは、僕もよく使う特におすすめのクレイツとMTGのリファのカールアイロンを紹介します。
クレイツのカールアイロン(マグネットヘア)
【特徴】
質感の柔らかさ | ★★★★★ |
滑りの良さ | ★★★★★ |
使いやすさ | ★★★★★ |
コスパ | ★★★★★ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
キュアクリスタル:数種類の天然鉱石やミネラルをミクロパウダー化して独自配合したプレート。髪に優しく、ツヤのある仕上がりを実現。
温度調節機能:デジタル温度表示で、細かく温度を設定可能。
イオン加工:髪の滑りが良く、髪に潤いを与え、静電気を抑制。
利点:プロフェッショナルな仕上がりが家庭でも簡単に再現できるため、多くのスタイリストにも愛用されています。うちのサロンでもよく使います。滑りが良くて使いやすいですね。
保水系と脱水系の間のアイロンって感じで優しくしっとりとカールをつけることができます。
MTGのリファカールアイロン
質感の柔らかさ | ★★★★★ |
滑りの良さ | ★★★★☆ |
使いやすさ | ★★★★★ |
コスパ | ★★★★☆ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
特徴
カーボンレイヤープレート:均一な熱伝導で髪に負担をかけず、スムーズなカールが可能。
プロのスタイリストと共同開発:美容院クオリティの仕上がりが自宅で実現。
低ダメージ設計:水蒸気爆発を起しにくいと言われています。髪の健康を守りながら、美しいカールを作ります。
利点:リファのカールアイロンは、特殊なプレートを使っていて髪に優しい設計と高い機能性で、特にダメージを気にする方に最適です。
準備が重要!カールアイロンを使う前のステップ
洗髪後のケアとして 髪をしっかり保湿することが大切です。髪を洗った後は、次のステップを行いましょう。
トリートメントの使用:髪を保湿し、栄養を補給するトリートメントを使うのが◎。特に熱ケア効果のあるものが良いですね。
完全に乾かす:濡れた髪にアイロンを使うのはNG。水分が多く残っているとダメージが大きくなります。ドライヤーでしっかり乾かしてください。乾かして冷風をあてひんやりしないくらいが目安。
熱ケアのできる製品の使用
アイロンを使う前に、髪に熱処理のできるスプレーやオイルを塗布しましょう。これが髪を熱から守ります。これらのアイテムには、以下のような成分が含まれていることが多いので紹介していきますねー。
- シリコーン:ジメチコン、シクロペンタシロキサンなど。髪の表面に保護膜を作り、熱から髪を守ります。
- プロテイン:ケラチンやシルクプロテインなど。髪に栄養を与え、ダメージを修復します。
- ラクトン系:γ-ドコサラクトンなど。髪のダメージを抑え、しっとりとした質感を保つ効果があります。
- オイル系:特に熱に強く保湿効果のあるオイルが髪を保護します。例としてゴールデンホホバオイル、アルガンオイル、ココナッツオイルなど。
耐熱性のあるオイル
オイル系のヒートプロテクトアイテムは、髪に潤いを与えながら、熱からの保護を提供します。
- ゴールデンホホバオイル:約250℃までの耐熱性があり、髪に潤いを与え、乾燥を防ぎます。軽い質感で、自然な仕上がりになります。
- アルガンオイル:髪に栄養を与え、保湿効果が高い。髪の柔軟性を保ち、熱から守ります。
- ココナッツオイル:高い保湿効果と耐熱性があり、髪をしっとりと保ちます。
おすすめのヒートプロテクトアイテム
ここでは、特におすすめのアイテムをいくつか紹介します。
トリートメントスプレータイプ
ウエラのルミナススプレー。スタイリングの仕上げにスプレーするだけで、気になる紫外線や静電気などの外的要因から髪を守り、湿気に負けずスタイルをキープ。
また、アイロンやドライヤー前に使用することで、熱によるダメージから保護します。紫外線防止の効果もありますので今の時期にもいいですね。巻く前、乾かす前両方使える。
オイル系ヒートプロテクト
アルトオイル:乾かす前のオイル。アルガンオイルが髪に栄養を与え、熱から守り、しっとりとしたテクスチャー。乾かすとサラサラな質感になる。いい意味で髪に残らない素髪ケア。
01ゴールデンホホバ:純度100%のホホバオイル。耐熱性が高く、髪に深い潤いを与え、熱からの保護を実現。少量で(2〜3滴)で足りるのでコスパも◎仕上げのスタイリングに使っても良し。
基本的なカールアイロンの使い方
少量ずつ髪を取る:一度に多くの髪を巻くと均一に熱が伝わりにくいため、巻きが付きにくくダメージが増える恐れがあります。特に髪の量が多い人や太い人は少しずつやったほうが早いしうまくいきますね。
セクション分け:これはさっきと似ているのですが、髪を小さなセクションに分け、ダックカールで固定します。(慣れてきたらざっくりで固定しなくてもいい)これにより、効率的にカールが作れます。
カールの方向:内巻きと外巻きの方向性を理解することで、自然な仕上がりになります。ただ巻けばいいってことではないので、向きや角度を理解しましょう。
カールの持続時間: 同じ部分に長時間アイロンを当てないことが重要です。5秒程度が目安です。
温度と時間のバランス:基本的にダメージは温度×時間です。高温では短時間、低温では少し長めにしましょう。
巻き終わったらすぐに触らない:熱が冷めるまで触らずにおくことで、カールがしっかり定着します。
ワンポイント: 髪の中間から毛先に向けてゆっくりとカールアイロンを滑らせます。これにより、均等に熱が伝わり、艶が増しダメージを軽減します。
巻いた後のケア
冷却とスタイリング: カールした後、髪をしっかり冷ますことでカールが長持ちし、ダメージも減ります。
- 冷ます:先ほども書きましたが巻いた後はすぐに触らずしっかり冷ましましょう。巻いたらそのままして他の所を巻いていれば勝手に冷めるので放置でOK。
- スタイリング剤の使用:オイルやバーム、ワックスなどを使ってスタイルをキープしましょう。なりたい質感や欲しい動きに合わせて使い分けるのが◎。ワックスなら軽めのものがおすすめです。オイルとワックスを1:1で混ぜると程よい動きと艶が出ます。
週に1回の集中ケア: 髪に栄養を与え、ダメージを修復するために、定期的な集中ケアが推奨されます。
ヘアマスクの使用:週に1回、ヘアマスクを使って深い保湿を行います。
成分、質感ともにおすすめはこちら↓
オイルトリートメント:髪の乾燥が気になる場合は、普段のトリートメントにゴールデンホホバを数的垂らすも効果的です。
綺麗な髪を保つためのプロのアドバイス
適度な使用頻度: 毎日の使用は避け、週に数回程度にとどめることで、髪の健康を保ちましょう。
- 休息日を設ける:基本的に巻けば巻くほどダメージは進行するので、アイロンを使わない日を設けてもいいかもですね。(そんなわけにはいかんって方もいるかもですが・・・)
- しっかり乾かす:これに関しては言わずもがなですが、髪は濡れている時にはデリケートな状態でダメージを受けやすくなります。根本を乾かし、毛先は自然乾燥させるってのも悪くはないですが寝る時はちゃんと乾いているようにしてくださいね。朝起きたら悲惨なことになりますので。
定期的なカット: ダメージが気になる方は、定期的に髪をカットすることで、健康な髪を維持できます。
- 枝毛のカット:枝毛が目立ち始めたら、早めにカットしましょう。避けるチーズのように髪が縦割れしてダメージが一気に進行します。
- 定期的なヘアサロンの利用:プロのスタイリストによるケアを受けることで、髪の健康を保ちます。
おわりに
適切なカールアイロンの使い方とケアを実践すれば、髪のダメージを最小限に抑えつつ、美しいカールを楽しむことができます。
僕が実際に使っているおすすめアイテムのリンクも貼っておいたのでぜひ参考にしてみてください。
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