【要注意】ホームカラーと縮毛矯正、実は相性が悪いって話

ヘアカラー

こんにちは、井上晃輔です。

「白髪が気になるから自宅で染めてるけど、縮毛矯正もかけたい」 「クセも気になるし、白髪も放っておけない…」

こうしたお悩み、30代以降の大人女性を中心によく耳にします。手軽に済ませようとホームカラーで染めてませんか?

でも実は、家庭用白髪染めと縮毛矯正、この2つの組み合わせは髪にとって非常に危険なのです。

今回は、その理由を美容師目線で丁寧に解説していきます。知らずに繰り返すと、髪がチリチリ・パサパサになってしまう可能性もありますので、ぜひ参考にしてください。

1. 家庭用カラー剤は薬剤が強力すぎる

家庭用の白髪染めは、誰でもしっかり染まるように強めの処方で作られています。特に白髪は染まりにくいため、キューティクルを強く開くような設計になっていて、髪への負担が非常に大きいのが特徴です。

縮毛矯正もまた、強い薬剤と高温のアイロンによる施術。この2つを組み合わせると、髪に大きなストレスが一気にかかってしまうのです。

結果として、毛先がチリチリになったり、断毛したりと、取り返しのつかないトラブルにつながりかねません。

2. アルカリの重複で髪がボロボロに…

白髪染めも縮毛矯正も、基本的にアルカリ性の薬剤を使用します。アルカリはキューティクルを開いて内部に成分を浸透させる役割がありますが、繰り返すとキューティクルがダメージして、髪の中身がスカスカになってしまいます。

この状態の髪は、潤いや栄養を保てず、パサついたり枝毛ができたりと、扱いにくいダメージヘアに変化してしまうのです。

3. 白髪染めの染料が熱で変質することも

家庭用白髪染めに使われている染料の中には、アイロンの高熱に反応して変色や脱色を起こす成分もあります。

縮毛矯正では180℃前後の高温アイロンを使用しますが、その際に染料と反応して、

  • 一部分だけ赤茶色になる
  • 色が抜けてしまう
  • 色ムラが強調される といったトラブルが起こることもあります。

せっかく白髪を染めたのに、矯正後に見た目が悪くなってしまうのは残念ですよねぇ。

4. カラーの履歴が分からないと施術が難しい

美容室では、前回のカラーや矯正の履歴をカルテでしっかり管理しています。

ですが、ご自宅でカラーしている場合、 「いつ染めたのか?」「どのくらいの頻度か?」「どんな商品を使ったか?」などの情報が不明で、髪の状態を正確に把握するのがとても難しくなります。

特に縮毛矯正は、髪のダメージレベルによって薬剤の強さやアイロン温度を細かく調整する必要があるため、履歴が曖昧なほどリスクが高まるのです。

5. 自宅染めは塗りムラが起きやすい

自分でカラーをする場合、後頭部や内側など、見えない部分にムラが出やすいのは避けられません。

僕らもお客様にカラー剤を塗布できるようになるために、たくさん練習します。だから自分でムラなく塗るのはハードルは高め。

このような塗布ムラがあると、強く染まっている部分とそうでない部分で、矯正の効き方に差が出てしまいます。 その結果、強く染まっている部分だけがチリチリになる、クセが残ってしまうといった事態に。

プロが施術する場合は、髪の状態を均一に整えてから矯正するので、このようなトラブルは起こりにくいのです。

6. 白髪染めで乾燥した髪は熱ダメージに弱い

白髪染めを繰り返した髪は、内部の水分量が減って乾燥しやすい状態になっています。

その乾燥した髪に、180℃のアイロンを使って縮毛矯正を行うと髪が耐えきれず、焦げたようなチリチリの質感(ビビリ毛)になってしまうこともあります。

髪の水分は、熱から髪を守る「クッション」のような役割。乾燥しきった髪はこのクッションを失っているため、熱によるダメージがダイレクトに髪内部へ到達してしまうのです。

誤った組み合わせが、髪の寿命を縮めてしまう

ここまでご紹介したように、家庭用白髪染めと縮毛矯正を併用することには、多くのリスクとデメリットが潜んでいます。

「白髪を隠したい」「クセも気になる」 この気持ちはとてもよく分かります。けれど、やり方を間違えると、結果的に髪がボロボロになってしまう可能性があるのです。

僕(美容師)からのアドバイス

安全にきれいを保つために では、どうすれば白髪もクセも上手に付き合っていけるのでしょうか?

以下のような工夫がとても大切です。

1. セルフカラーの履歴は必ず伝える

いつ染めたのか、どんな商品を使ったのかなどを共有していただけると、より安全に施術できます。

なのでカウンセリングでは、教えて下さい。僕もできる限り聞きます。

2. 白髪染めは可能な限りサロンで

髪質に合った薬剤を使い、ダメージを最小限に抑えながら施術できます。矯正とのタイミング調整もしやすくなります。

3. カラーと矯正の間隔は「1~2週間以上」が理想

白髪染め直後は髪が不安定なので、最低でも1週間以上空けてから矯正することをおすすめします。

よくあるご質問(Q&A)

Q1. 白髪染めのあと、どのくらい間隔をあければ縮毛矯正できますか?

A. 1週間以上はあけてください。髪の状態によっては2週間空ける方が安全です。

Q2. 逆に、縮毛矯正をした後に白髪染めをする場合は?

A. この場合も1〜2週間は空けてからカラーをするのが理想です。髪がデリケートな状態なので注意が必要。。

Q3. どうしても白髪が気になる!自宅で染めたい場合、注意点はありますか?

A. 基本的には、髪の安全と仕上がりを考えると自宅での白髪染めはおすすめしていません。特に縮毛矯正を検討している場合、セルフカラーによるダメージや色ムラが施術の妨げになることが多く、失敗のリスクが高まります。

どうしてもという場合は、せめて「根元のリタッチのみにとどめる」「泡カラーなど強い薬剤は避ける」「高温アイロンを使わない」など、慎重な対応が必要です。

ですが、できる限りサロンでの施術をご検討ください。髪の状態をプロが見極めて薬剤を調整できるため、結果的にダメージを抑えつつ白髪もクセもきれいに整えることができます。

Q4. 白髪もクセも気になる人には、どちらを先にするべき?

A. 基本的には縮毛矯正を先にして、後からリタッチカラーをするのが安全です。

Q5. 市販の白髪染めとサロンカラーってそんなに違うんですか?

A. はい、違います。市販のものは薬剤が強くダメージリスクが高いです。サロンでは髪の状態に合わせて調整できるため、より安心です。

まとめ

白髪とクセの悩み、焦らず上手に向き合って 白髪染めと縮毛矯正、それぞれは髪を美しく保つための大切な施術ですが、組み合わせ方を間違えると逆効果になってしまうこともあります。

だからこそ、プロに相談しながら進めることが、髪を守る最大のポイントです。

当サロンでは、白髪やクセに悩む大人女性の髪を健康的に、そして美しく育てていくサポートをしています。

「どうしていいかわからない…」「私の髪でも大丈夫?」そんな時は、ぜひお気軽にご相談ください。

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